佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団主催の「秋のがっこう」にロクディム参加してきました。

佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団主催の「秋のがっこう」にロクディム参加してきました。

イエナプラン教育に興味のある親御さんたちが集まり、お父さんお母さんには説明会。子供たちはイエナプラン教育の体験会をし、夕方に体験したことを発表する流れ。

ロクディムは子供たちと一緒に時間を過ごします。

ワタリは小学3年生2人と5年生2人の4人と、教員でもあるスタッフの方と一緒に時間を過ごしました。

集まって自己紹介しあい、車に乗って、三石さんという方の畑で大根と人参を掘る体験をしました。

学校に戻ってきたら少し話しして、昼食。

午後は午前で体験したことを、子供たちに大きな紙に書き出してもらう。

どこで書いてもどんな書き方でも良い。

「12分でとにかく書けるだけ書いてみて」と。

教室のど真ん中ですぐに書き出す子。

誰かがやるのを見て、あるやる方を把握してから書き出す子。

机の下にもぐって書く子。

書いては「太陽が暑い」など言って移動して、あちこちで書く子。

皆、違う。

1人の女の子がなかなか書けない感じだったので、近づいて少しお話する。

ワタリ「どう?」
女の子「・・・うん」
ワタリ「何が楽しかった?」
女の子「大根・・掘るの」
ワタリ「うんうん、いいね。それ書いてみよ」

するとしばらくして書き始めた。

それを見守りながら真ん中に座っていると、一緒のチームの先生が

「ワタリさん外でましょうか?他のクラスでも何やっているか見てみましょうよ」

と誘われたままに廊下へ。

子供か動き始めたので、あとは子供たちに任せましょう。という意図があったようだ。なるほど。

実際他のクラスでやっているロクディム達の様子も見つつ、しばらく廊下で先生と立ち話。

すると、教室から顔が出て来る。

子供たちが飽きてきたようだ。

それでも先生はすぐには中に入ろうとしない。

ワタリだったら「あ、飽きてる、いかなくちゃ!」ってなりそうなものなのに、先生は冷静そのもの。

さらにゆっくりしてから、中に。

子供たちが思い思い書いているのを眺めつつ、さらに時間を指定して「さらに書いて」と話す。

ワタリも起きた出来事だけじゃなく「どう感じたか?」も書いてと提案する。

子供たちはまた思い思い書き出す。

それを何回か繰り返した後、皆で書いたやつを見ていく。

そして、この感じたことを夕方に発表するために何をしようかどうやって伝えようが話し合う。

ワタリはお芝居をやっている俳優さんだから、劇をすることもできるよと言うと、一人の男の子が「やりたい!!」と声をあげた。

大人が全部決めるんじゃなく、自分たちがやりたいと思えることを声を出して、話して決めていく。

「やりたい」という欲求がある空間と、「ただ与えられたものをやる」のではまったく空気が違う。

良い空気の中、皆で芝居を作ることに。

さっき午前中にやったことを芝居しながら、その時どう思っていたのかを独白で子供たちが発表しているスタイルに。

午前に行動を確認していきながら、その時どう思っていたのかをシェアしていく。

車に乗った時は?

「ワクワクした〜」「楽しい気持ちだった」「寒かった」

色々出てくる。

三石さんに逢った時は?畑にいった時は?大根取った時は?最後の三石さんの話しは?

※畑を掘るだけでなく、三石さんがここの土地の歴史や、近くにある養豚場で豚がどうなっているかなど、シビアな話もあり、そして最後は「君たちは宝なんだよ」という話しをしてくださいました。

「楽しかった」「何言ってるか分かんなかった」「豚さんかわいそうと思った」「宿題がなくて良いなと思った」

子どもたちが感じてることがどんどん出てきた。良いとか悪いとか正解とか間違ってるとかから外れて、それぞれが思ってること体験して感じたことを言い始める。

それを芝居にしていく。

ワタリは三石さんの役もやりながら関わっていく。

笑いながら「車の時、こんなことも起きてたよ!」「大根は本物を使おう!」とより細かい記憶や、新しいアイデアも出て来る。

90分で形にして、発表する体育館へ移動。

予想以上の人が集まっていた。

子供達のお母さん、近所の人たち、学校の先生たち、関係者、三石さんまで!!

全員が集まったところで発表会が始まった。

4〜6歳の子達や、小学校1、2年生たちは学校の近くで見つけた「秋」を発表。

担当していたロクディムの小田篤史、りょーちん、カタヨセヒロシがそれぞれ説明しながら進めていく。可愛らしい光景。

ワタリたちのチームは1番高学年。なので出番は最後。

子供達の緊張感とワクワク感が伝わってくる。

ワタリは三石さんに事情を説明して、なんと三石さんが被っていた帽子をお借りした。

時間が来て、舞台上に上がり、皆で芝居をする。
子供達が感じたことを言うたびに見ている人が反応する。
大人の想いだけでなく、子供達が何を感じてたのか?良いも悪いも含めて表現していく。

楽しいことは楽しい。よく分からないことはよくわからないと伝える。確認し合う。

拍手で終わる。

最後皆で集まって確認。

「どうだった?」
「楽しかった!」

今後、この日のことを覚えてるかどうかは分からない。次の日には忘れてるかもしれない。

でも、感じたことをおさえず、否定せず、まず大事にする。外に出してみる。

それらが教育として根付いていったら素敵だ。

子供達と写真を撮ってお別れ。したら、ワタリと、一緒に組んでいた先生の周りにお母さん達が集まってきた。

今の学校に対する問題点。親として思うこと。リアルな話をたくさん聞けた。

それに対して、先生が真摯に答えていた。

先生はイエナプラン教育を実際に学校で実践している人。だから、知識だけでなく経験値も踏まえて話をしていて、その言葉が生きていて、力強かった。お母さんの顔が和らいでいった。

以下は話でワタリが印象に残っていること。

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学校の机は基本的に先生の方を向いていない。
教室の真ん中にベンチがある。
生徒は自分から考えて行動する。先生は指示しない。生徒が考える促し方をする。

生徒「学習ノート忘れました」
先生「そうか。報告ありがとう。で?どうする?」
生徒「今度から忘れないようにします」
先生「忘れないために何ができるかな?」
生徒「え〜っと、メモします」
先生「いつするの?」
生徒「あとで」
先生「もっと良い方法ないかな?」
生徒「今ですね」
先生「どこに?」
生徒「手にします」

先生が答えを言わない。子どもたちが考えて自分の答えを導けるようにサポートする。
個人で始まり、二人になり、グループになり、また個人にもどる。
ゴールと時間だけ決める。あとは自由。
先生が全体を見ながら「今、こうなっててここが弱いor問題になってる。どうしたら良い?」また考えさせる。
人の良いものを見つける。良いものはどんどん吸収していく。

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また「トップダウンタイプの先生たちがいるのも悪いわけではない。そこからまた学べることもある」という先生の懐の深さや考え方にとても刺激を受けました。

一緒に良い時間を創った大人スタッフジョージさん、お話を聞かせてくれたクワマンさん、ありがとうございましたっ。

またロクディムを呼んでくれた長尾さん。綾さん。ありがとうございました〜っ。

またクワマンさんのブログ「ON THE BALL」でイエナプラン教育のことなどたくさん書かれています。

感想

自分で感じたことを掴んで、表現し、他者に伝える。一緒に協力しあう。自分で感える。

ワタリはまだまださわりの部分しか知らないけれど、イエナプラン教育と即興芝居の親和性を感じた時間でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

渡 猛

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。