男であれず、女になれない/ソウルメイトが命がけでこの世に表してくれた本

「鈴木信平」の名刺であり、今ここに生きている証。

著者:鈴木信平

出版社:小学館

体を変えたいと思った理由は
女性に近づくためじゃない。
男性から遠ざかるため。むしろ、自分に近づくため。(本文より)

鈴木信平とワタリの出逢い。

今から十何年も前の話。

鈴木信平とある映画監督のワークショップで出逢った。

4日間連続で開催されたワークショップだったけど、何よりも印象的だったのは初日。自己紹介のとき。

監督がいる中、皆の前に立って、1人1人自己紹介をする。

鈴木信平は、ハッとするほどキレイな色のコートを着ていた。

前を見て、物怖じせず堂々と立ち、観念したような笑顔で話始める鈴木信平を見て

「この人好きだなぁ」

と、一瞬で心を掴まれていた。

ニコニコしながら見てしまっていた。

その後、どういう会話でどういう風に仲良くなったか、あまり覚えていないのだけど、

「信平ちゃん」「タケちゃん」と呼び合うようになる。

その後、ワタリの即興ライブに来てくれたり、一緒に飲んだり、さらには彼が主催するイベントに出演するほどの関係となり。

しょっちゅう逢うわけでないけど、逢えばいつも楽しい。そして「さらに自分を信じて良し」という勇気をもらっていた。

一文字一文字の重さ。表現の深さ。美しさと生生しさ。

この本の一文字一文字は信平ちゃんの「血」だと思った。

どんな思いでこの言葉を綴ったのか?

とっても繊細で、誤解されやすくて脆くて、複雑に絡みあっていることを、こんなに分かりやすく美しく、そして生生しく書けるのか?

それは信平ちゃんが自分という存在と徹底して向き合ってきたからに他ならない。

そして「自分の人生を、自分が選択できることは命がけで、勇気をもって選びぬき人生を創る」と覚悟した人にしか書けないものがそこにはあった。

またそれをユーモアを入れながら世界に現してるその精神に、ニコニコしながら涙が流れました。

一文字でも自分に入れたい。ワタリがやった精読の方法。

そんな彼の本を、一文字でも流したくなくて、精読するべく途中からワタリは声に出して読みました。

声に出したり、書き写したりすることでより自分の身に落とし込むことができるようです。

信平ちゃんの居方、話し方を知っているだけに、どんどん入ってきました。

結果。

2回号泣。

2回貧血。(笑)

途中、倒れ込みながら、それでも声に出して読み続け、泣いたり笑ったり気が遠くなったり、ジェットコースター状態で読み切りました。

もうどうやっても雑にしか書けないけど、感想。

信平ちゃんが経験したこと。

「共感」や「理解」などどいう言葉ではまとめられない。

必死に生きること。

自分で命がけで選択する。

自分を命がけで選択する。

それは自分の本質に迫ること。本質そのものになること。

笑顔。愛。勇気。その中で生きる。という彼の切実な思い。熱情。

ワタリにとって、逢うといつも楽しい。心が体が喜ぶ。そんな存在。

それは鈴木信平が嘘偽りなく鈴木信平だからなんだと、本を読んで納得。

自分自身をとっても丁寧に細かく愛情をもって、言葉という表現でこの世に出してくれた。

丸ごと現し、表してくれた。

普段は人には見せない、必死で、それこそ血だらけになって選択して生きることを掴んでいる信平ちゃんの大事な部分まで。

その人生に寄り添うことができて嬉しかった。

それがとても嬉しかった。

そして、この本は、鈴木信平を知らなくとも、愛と笑顔がどれだけ大事で貴重で力強くて暖かくて大切なのかを教えてくれる本です。

最後に

読書感想記というより、もう鈴木信平氏にあてたラブレターみたいな感じになってしまった感は否めません(笑)

ただ、この本が必要な誰かは、セクシャルマイノリティであるなしに関わらず、今もこれからも間違いなくいると思います。自分は何者なのか?という問いをたて、もがき苦しんでいる人に差す光にもなると思います。

救われる人が必ずいる。命を削って表したもの。それは命を救うことができるほどの強さをもつのだと思います。

「自分の人生を命をかけて自分の選択で生きる」

その人達がこの本に出逢う可能性が少しでも多くなりますように。

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ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・ワタリ

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。