#003 即興ワークショップ「ワタリーショップ」日記 〜自分の声はどこですか?〜

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こんにちは。
即興遊戯者・ワタリです。

僕が都内で定期開催している即興ワークショップ「ワタリーショップ」のことについて。第三弾となります。

#001 即興(インプロ)ワークショップ「ワタリーショップ」を綴ってみよう。

2016.12.05

#002 即興ワークショップ「ワタリーショップ」日記。〜フォーカスはどこですか?〜

2016.12.07

自分の声を聞く。自分と繋がる。

即興芝居は、瞬間瞬間自分が思ったこと、感じてることを表現することが必要になります。
それにはまず「自分が何を感じているか?」を自分で気づいてあげることが大事になってきます。
なんともシンプルなことです。
だけど、それがなかなかできないこともあります。

自分が何を感じているか?よりも、
人が求めているものを必死に汲み取ろうと気を使いすぎていたり。(それも、「自分がそうしたい!それが楽しい!」という喜びの中でなく、「そうしないとダメだ!」という恐怖から気を削っていたり)
ある人に認められたくて、認めてもらわないとダメと自分で決めていて、その人の望む人間になろうとして、自分の性質や喜びを無視して、背伸びしたり偽っていたり。
また、自分の声を、自分の喜びを、自分のやりたいことを知ってしまったら、理想とあまりにもかけ離れている可能性が高いから、聞こえないふりをしたり。
自分の感じていることを出したら、誰かを傷つけてしまうかもしれないと怖がって、聞かなかったり。

自分の声を聞くことを、色んなことが邪魔をします。そのほとんどは恐怖や不安からくるようです。

向き合わないとダメ。声を聞かないとダメ。ではない。

ただ、「自分の声をきくこと」が正解で、聞かない人がダメというわけではないと思います。

即興芝居に関しては大事なことの1つということ。それだけです。

自分の声を聞くこと。誰しも、その人なりのちょうどいいタイミングというものがあると思うからです。

それが正しいからと、無理に声を聞かそうとしたり、聞かないとダメな人間だと思わせることは、より恐怖を強くします。

聞きたくない時は、聞かなくても良いと思います。むしろ聞かないことで身を守っているわけです。変化しないように、身を守る必要があるからそうしている可能性もあるからです。

その人が、聞きたい。一生付き合うことになる自分を、自分の体を、自分の声を大事にしたい。

そう思った時じゃないと、無理をしてしまう。

聞かなきゃ!と焦ってしまう。焦りは緊張に繋がり、より聞こえなくなってしまう。

どちらも自分の選択次第。選択肢と選択権があるということ。

その中で、「やってみよう」という気持ちが湧いてきたら、それに任せて、行動に出る。

行動に出る時、人によっては勇気が必要です。度胸もいるかもしれません。

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今回のワークも初めて参加してくれた人がいました。

「目標があるけど、怖くて動けていない自分に気づいたので、やってみよう!と思って。。」と勇気を出して来てくれました。

ワークの途中。

彼女の目から涙が出ていました。それは悲しいからというわけでなく、自分でもびっくりするくらいただただ溢れてくる涙のようでした。

戸惑いながらも、顔を生き生きとし、スッと体が楽になった感じがありました。

喜びの涙でした。

「良かったね」と声をかけると彼女は頷いていました。

体が、心が、自分の感じていることを出したがっていた。

出したら、嬉しくて、それを受け止めてくれる人がいて、それもまた嬉しくて。

自然に涙が出る。

自分を大事にするから、相手を大事にできる。

そうやって、自分の声を聞いてあげて、やりたいことをさせてあげて、労ったり愛してあげる。
「やらなきゃ!」「なにやってるの!」という声に囚われず、静かで穏やかなところまで自分を連れていってあげる。

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自分を大事にできる豊かさがあるから、人も大事にできる。人の声も聞く事ができる。
自分とまったく違う他者と、「遊び心」をもって「思いやって」関わっていける。

それぞれのペースで、今の自分で、うまくいかないことも笑い合いながら、遊ぶ。

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即興で遊戯する。

素敵な瞬間に出逢えて、嬉しい時間が流れました。

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感謝。

ほなー。

ABOUTこの記事をかいた人

即興遊戯者/インプロバイザー・ワタリ

即興エンターテイメント集団「ロクディム」共同主宰。 即興で演じ、歌い、踊る1人芝居ライブ「ヒトリワタリ」を3年半毎月開催。vol.41を経て全国展開中。 自身が主催する即興ワークショップ「ワタリーショップ」を都内で定期開催。他、日本中の大学や企業でも即興ワークショップを通して「今の自分に気づき、見て、大事にする」「他者と失敗を笑い飛ばしながら、喜びの中で関わる」即興体験を提供している。